3月3日の「耳の日」にちなんで、耳の中にある「石」を紹介します。


 私たち人間を含めて背骨のある動物では、体中で最も小さな骨が耳の中にあります。(人間の場合:大きさは数mm程度)
 耳にある小さな骨ということで、耳小骨(じしょうこつ)と呼ばれています。
 非常に小さな骨ですが、これがないと音を聞くことができなくなってしまうほど、とても重要な骨です。


 では、水中で生活している魚類の場合はどうでしょうか。


 魚には耳がありませんが、頭の中に耳石(じせき)というものがあります。
 特にイシモチという魚は、耳石が大きいことから名前が付けられたといわれています。
 

 耳石は、魚の種類によって形が違っているので、耳石を見ただけで何という種類の魚かが分かります。
 ※逆に言うと、魚の種類によって形状が違うので、一見しただけでは耳石かどうか分からないこともあるそうです。


 また、よく見ると、木の年輪のような丸い線が密集しています。
 これは、一日に一本ずつ線が刻まれていくためで、線の数を数えると魚の年齢が分かります。


 お頭つきの魚を料理する機会があれば、探してみるのも楽しいですね。


 化石として見つかる耳石もあります。
 沖縄でも耳石の化石は見つかっているのでしょうか?